
「初心者向けで無料なのに高機能」と話題の動画編集ソフト「MiniTool MovieMaker 8」について、レビューのご依頼をいただき、実際に使ってみました。
普段ほとんど動画編集ソフトを使ったことのない筆者(Clipchamp を少し触った程度)でも、スムーズに操作できたことから、「これなら初めての人でも大丈夫かも」と感じたのが第一印象です。
本記事では、MiniTool MovieMaker 8 を使ってみた感想や、他ソフトとの違い、初心者にとって使いやすいポイントなどを中心にお届けします。
MiniTool MovieMaker 8 の基本情報

MiniTool MovieMaker 8 は、初心者でも使いやすい無料の動画編集ソフトです。しかも、透かしなしでエクスポート可能というのは嬉しいポイント。
インターフェースは英語 UI ですが、操作はシンプルで直感的。動画編集に慣れていない方でも、迷わず作業を進められるような設計になっています。
さらに特徴的なのが、Windows 専用のローカルアプリであるという点。オンライン編集ソフトと違って、動作が軽く、ネット環境に左右されずに安定して使えるのは安心材料のひとつです。
そして何より注目したいのが、無料版でありながら 4K 解像度での動画出力ができること。高画質な動画を作りたい人にとって、この機能が開放されているのは大きな魅力です。

英語 UI といっても、実際はメニューやボタンの単語が少しある程度で、あとはフィルターやエフェクトなど“見て選ぶ”操作が中心です。Adobe Premiere のように機能がびっしり並んでいるわけではないので、正直そこまで大きな障害には感じませんでした。
よく使われる動画解像度の比較

解像度 | 通称・呼び方 | ピクセルサイズ |
---|---|---|
HD | 720p(ハイビジョン) | 1280 × 720 |
HD+ | 1366×768(ノートPC向け、HDよりやや広め)※ | 1366 × 768 |
フル HD | 1080p(フルハイビジョン) | 1920 × 1080 |
4K | 2160p(ウルトラ HD) | 3840 × 2160 |
4K は、フル HD(1080p)の約 4 倍の解像度を持つ高画質フォーマットで、大画面テレビや YouTube での再生時にも美しく滑らかな映像を楽しめます。
初心者のうちはあまり意識しないかもしれませんが、「あとから画質にもこだわりたくなる」ことはよくあるため、無料で 4K 出力ができるのは大きなメリットといえます。(補足:高画質▶低画質は変換可能だけど、低画質▶高画質は変換不可 なのです。)
※「HD+(1366×768)」は主にノートパソコンで採用されている解像度で、720p(1280×720)より横幅が広く、実際の動画編集画面の見え方に影響することもあります。
MiniTool MovieMaker 8 推奨スペック
メーカー公式サイトで推奨されているスペックは以下のとおりです。
項目 | 推奨スペック |
---|---|
OS | Windows 11 (64bit)、Windows 10 (64bit) |
CPU | Intel Core i5 以上、2GHz+(第6世代以降 推奨) |
メモリ(RAM) | 8 GB 以上 |
ストレージ | 10 GB 以上の空き容量(SSD 推奨) |
GPU | ・Intel HD Graphics 5000 以降 ・NVIDIA GeForce GTX 700 以降 ・AMD Radeon R5 以降 ※グラフィックドライバーは常に最新バージョンに保つこと |
このスペックでどれくらい快適に動く?
MiniTool MovieMaker 8 の推奨スペックを見るかぎり、最近のノートパソコン(5〜6万円台)でも動作は十分可能です。
特別にハイスペックなマシンが必要というわけではなく、標準的なミドルクラスのPCであれば問題なく使える印象でした。
ただし、複数の動画を同時に扱ったり、4K 書き出しをスムーズに進めたい場合は、Core i7 や 16GBメモリ以上など、少し余裕のある構成のほうが快適です。
「動画編集ソフト=重い」というイメージがあるかもしれませんが、MiniTool MovieMaker はローカルアプリで動作が軽く、初心者向けの環境でも扱いやすい設計になっています。

中古PC市場だと、5〜10万で紹介しているクラスのPCの方がストレスなく稼働するイメージです。ストレージは、成果物なども積み重なっていきますので、外付けHDDなどを用意しておくのが無難ですよ。

実際に使ってみた感想【初心者目線】

今回は試しに、「動画 1 本」と「スライドショー 1 本」を、それぞれ約 20 分ほどで作成してみました。
手元にあった動画や写真を並べて、BGM やコメント、トランジションなどを加えることで、自然と流れのある動画に仕上がっていくのが印象的でした。
特にスライドショーは写真を並べていくだけでも思い出の整理にもぴったりで、作成のプロセスそのものを楽しむことができました。
また、Clipchamp と違い、作成したデータがしっかり保存される点や、オフライン環境でも安定して編集できる点は、安心感があり大きな魅力だと感じました。
操作中に感じた制限と工夫した点

実際に操作してみる中で、「この点は少し工夫が必要かもしれない」と感じた部分もいくつかありました。
- タイムライン全体を一括でずらす操作がやや難しい
- 音声トラックは BGM + 1 の計 2 トラックまで
- オリジナル音声のボリューム調整は可能だが、音声を動画から分離することはできない
- 素材の効果が小さめで、少し見づらく感じることがあった
- いくつかの素材は使い方がわからないものがあった
- 写真や動画の数が多すぎると、構成が複雑になりやすい
- テンプレートがあるともっと気楽につくれるかも
用意されている素材やフィルタなどは、決して多くないと感じると思います。
しかし、素材数をが絞られていることであれこれ悩む時間が減り、編集のしやすさが大きく向上することにも気づきました。
必要であれば外部のフリー素材を活用すれば良いだけでしょう。それらを活用することで、より自由度の高い編集も可能だと感じます。
なお、筆者自身はプロ用ソフトに慣れているわけではないため、ここで挙げた“制限”のいくつかは、上級者の方にとっては気にならない可能性もあります。あくまで初心者としての感想としてご参考ください。
↓操作性向上のために、こういうツールが求められている理由が少しわかった気がしますw


他の無料動画ソフトとの違い

Clipchamp と比較した際に、MiniTool MovieMaker に優位性を感じたポイントはいくつかあります。
- オンライン接続が不要なデスクトップアプリのため、軽快に動作する
- 無料版でも 4K 出力に対応している
- エクスポート時の制限が少なく、動画ファイルの保存が安定している
- コンテンツライブラリやプロジェクト保存の安定性が高い
特に初心者にとっては、「安心して最初の 1 本を完成させられるかどうか」が重要なため、こうした違いは大きなメリットとなります。

動画編集って、意外と時間がかかる作業です。
ネットに依存せずに編集できる環境って、地味だけどすごく大事なんですよね。
あと、やっぱりスマホやタブレットよりもPCでの操作が楽!間違いないです!
プランと料金|どこまで無料で使える?

MiniTool MovieMaker 8 には、無料版と有料版(サブスクリプション/買い切り)が用意されています。以下の表で違いを比較してみましょう。
プラン名 | 料金(税込) | ライセンス | 主な機能 |
---|---|---|---|
無料版 | 0 円 | 1 PC | ・すべての機能が利用可能 ・4K / 1080P エクスポート対応 ・透かしなしで出力可能 ・最初の 3 本は無制限、それ以降は 2 分以内の動画のみ |
月間プラン | 1,980 円 / 月 | 1 PC | ・全機能利用可能 ・4K / 1080P エクスポート ・透かしなし ・動画時間の制限なし ・1 ヶ月間の無料アップグレード |
年間プラン | 6,138 円 / 年(通常 9,300 円) | 1 PC | ・全機能利用可能 ・4K / 1080P エクスポート ・透かしなし ・動画時間の制限なし ・1 年間の無料アップグレード |
アルティメットプラン | 9,108 円(通常 13,800 円) | 3 PC | ・全機能利用可能 ・4K / 1080P エクスポート ・透かしなし ・動画時間の制限なし ・生涯無料アップグレード |
まずは無料版で機能を試してみて、使い勝手がよければ有料プランを検討するのがおすすめです。
なお価格は変動する可能性がありますので、最新の価格は公式サイトの料金表をご確認ください。
まとめ|初心者の「最初の 1 本」にぴったりのソフト
英語 UI ではあるものの、操作は非常に直感的で、初めてでもスムーズに動画を作成することができました(使用した様々な効果などはこちらのページで紹介しています)。
素材が決して多くはないものの、工夫しながら編集を進めることで十分に楽しめる内容となっており、完成した動画を見たときの達成感も大きく感じられました。
「動画編集を始めたいけれど、どこから手をつければいいのかわからない」と感じている初心者の方にとって、MiniTool MovieMaker 8 は検討する価値のある動画編集ソフトのひとつです。
まずは気軽に使ってみることで、自分に合った編集スタイルを見つけられるかもしれません。
なお、最近では Canva のように画像編集から動画まで一括でこなせるツールもありますが、個人的には「動画は動画専用」と割り切って使ったほうが、操作性や安定感の面でストレスが少ないと感じます。
ひとつのサービスで全部を済ませたい気持ちもありますが、目的に合わせてツールを使い分けることが、結果的に満足度の高い選び方につながるのかもしれません。
Minitool Movie Maker 関連記事
Minitool アプリレビュー記事

- 中古パソコンブロガー|お得なPC選びをサポート
- パソコンの選び方やお得情報を発信するブログです。特に中古PCや最新モデルのレビューに力を入れ、実際に試した商品や信頼できる情報をもとに厳選したおすすめをお届けしています。パソコン選びに迷っている方へ、安心して選べるお手伝いができればと思っています。👉 もっと詳しく知る
🎁 あなたの応援でレビュー頑張れます!
👉 Amazonほしい物リストはこちら
⬇良いなと思ったらポチッとお願いします。
