
「せっかく EaseUS を使ったのに、データが戻らない…」 そんなとき、焦りや不安で頭が真っ白になってしまうこともあると思います。
でも、あきらめるのはまだ早いかもしれません。
この記事では、EaseUS Data Recovery Wizard を使ってもうまく復元できなかったときに確認したい「5つのポイント」を紹介します。
はじめに:EaseUS で復元できなかったとき、まず冷静になって読んでほしい

「データが戻らない」という状況に直面すると、つい焦ってしまいがちです。 ですが、復元に失敗する原因の多くは、設定や操作の小さなミスにあります。
本記事では、それらをひとつずつ整理しながら確認できるよう構成しています。 ツールに慣れていない方でも、安心して読み進めていただける内容になっていますので、ぜひ落ち着いて読み進めてみてください。
状況を正しく把握しよう
まずは、自分がどのような「復元できない」状態にあるのかを正確に把握することが大切です。というのも、状況によって適切な対処法が異なるからです。
以下のいずれかに当てはまるか、確認してみてください。
- 復元したいファイルが スキャン結果に表示されない
- 復元後のファイルが 開けない、または破損している
- 復元処理の途中で エラーメッセージが表示される
どの状態に当てはまるかを明確にすることで、次に取るべき手順が見えてきます。
スキャン対象が正しいか見直そう

EaseUS で復元を試みる際、スキャンする場所を正しく選べていないと、目的のファイルが見つからない原因になります。
削除したファイルがもともと存在していた場所に対してスキャンをかける必要があります。たとえば、以下のようなケースで選択を間違えることがあります。
- 実際には Dドライブのファイルだったのに、Cドライブをスキャンしてしまった
- 外付けメディア(USBメモリやSDカード)を接続せずにスキャンしていた
意外と見落としやすいポイントなので、元の保存場所がどこだったかを思い出しながら、改めてスキャン対象を選び直してみてください。
場所を絞り込めば、検索時間も短くなる

外付けドライブや内蔵ドライブなど、大きな単位でスキャン対象を選ぶと、保存領域が広いために検索に時間がかかってしまいます。
一方で、特定の場所(ごみ箱・デスクトップ・特定のフォルダ・クラウドドライブなど)を指定することで、検索範囲を絞り込むことができ、スキャン時間を短縮できます。
精度を高めつつ、効率よく目的のファイルを探したい場合には、「できるだけ場所を限定する」という考え方が有効です。
上書きのリスクをチェックしよう

ファイルを削除した直後でも、データ自体はすぐには完全に消えません。記録領域に残っているあいだに復元ソフトでスキャンを行えば、元に戻せる可能性があります。
しかし、その後に保存やコピーなどの操作をすると、削除された領域に新しいデータが書き込まれ、上書きされてしまうことがあります。これが起きると、復元が難しくなってしまいます。
特に SSD(ソリッドステートドライブ)を使用している場合は、「Trim(トリム)機能」によって、削除されたデータが自動的に消去されることもあります。Trim は SSD の性能を維持するための機能ですが、復元の観点では不利に働きます。
ファイルを誤って削除してしまった場合は、その後はできるだけ操作をせずに、速やかに復元ソフトを使うのがベストです。
Trim 機能は SSDの性能を維持するためのもの
Trim(トリム)機能とは、SSDが不要になったデータを自動的に消去する仕組みです。 これは、SSDの読み書き速度を保ち、寿命を延ばすために重要な機能で、多くの環境ではデフォルトで有効になっています。
ユーザーが特別な操作をしなくても、自動的に Trimは実行されるため、削除されたファイルが早い段階で完全に消去されてしまうことがあります。 そのため、SSDからデータを復元したい場合は、削除後できるだけ早く復元ソフトでスキャンを行うことが重要です。
💡データはCドライブ以外に保存するのが安全です
Windows が動作するCドライブは、常にバックグラウンドで書き込み処理が発生しており、削除後のデータが上書きされやすい環境です。
大事なファイルは、Dドライブや外付けHDD、USBメモリ、クラウドストレージなど、物理的に別の場所に保存しておくことで、いざというときの復元成功率を高めることができます。
無料版の容量制限を確認しよう

EaseUS Data Recovery Wizard には無料版と有料版がありますが、無料版にはデータ量の制限があるため、それが原因で復元できないケースもあります。
特に注意したいのは、以下のような制限です。
- 復元できるデータ量が最大 2GB まで
- プレビューはできても、復元自体はできない場合がある
また、よく混同されやすいのが「Trial(体験版)」と「Free(無料版)」の違いです。
体験版(Trial)をインストールした場合は、スキャン機能しか利用できず、データの復元はできません。 アプリのタイトルバーに「Trial」と表示されている場合は、この体験版に該当します。復元機能を使いたい場合は、必ず「Free」と表示された無料版をダウンロードして利用してください。
復元したいデータ量が多い場合や、今後も繰り返し使う予定がある場合は、有料版へのアップグレードも選択肢のひとつです。
基本のチェック項目を見直そう
ここまで確認しても復元できない場合は、基本的な見落としが原因になっている可能性があります。以下の項目を一つずつ確認してみてください。
- 復元先のドライブに十分な空き容量があるか?
- 復元先のフォルダに書き込み権限があるか?
- 別の保存先(外付け HDD や USB メモリなど)を試したか?
- パソコンを再起動してから再度復元を試したか?
それでもうまくいかない場合は、他のデータ復旧ソフトを検討するか、EaseUS の公式サポートに問い合わせてみるのも一つの方法です。
焦らず順を追って確認することで、復元の可能性を高められるケースも多いため、諦めずに対処してみてください。
まとめ

EaseUS Data Recovery Wizard でデータが復元できなかったときでも、今回紹介した 5つのポイントを見直すことで、原因が特定できたり、解決の糸口が見つかる場合があります。
特に、スキャン対象の場所や復元先の状態など、基本的な部分の見落としが意外と多く見られます。順番にチェックしていくことで、復元の可能性を広げられるでしょう。
それでも解決が難しい場合は、他の復旧ソフトの検討や、公式サポートへの相談も選択肢に入れてみてください。焦らず、一つひとつ試していくことが大切です。
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