
はじめに – Stable Diffusion ってどんなもの?

文章を入力するだけで、イラストや写真のような画像を自動で作ってくれるAIツール。
Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)は、そんな画像生成AIのひとつとして広く使われています。
たとえば「青空の下に立つ猫のイラスト」などと指示するだけで、AIがイメージに合った画像を生成してくれます。
ChatGPT が文章を作るAIなら、Stable Diffusion は画像を作るAIといえるでしょう。
無料で始められる方法もあり、ブログや SNS のアイコン作成などにも活用されています。
ただし、自分の PC で快適に使うには、ある程度の性能が必要です。
この記事では、Stable Diffusion に興味がある初心者の方に向けて、必要な PC スペックと、快適に使うためのポイントをわかりやすくまとめています。
Stable Diffusion に必要な PC スペック【最低&推奨】

最低動作スペック(「一応動く」くらいのライン)
まずは、Stable Diffusion をなんとか動かせる最低限のスペックからチェックしてみよう。
- GPU:VRAM 4GB以上(NVIDIA 製だと安心)
- CPU:Intel Core i5 第4世代以上/同等のAMD 製
- メモリ:8GB以上
- ストレージ:空き容量50GB 以上(インストールや生成データ用)
このレベルだと「とりあえず動く」感じで、正直キツめ。
生成に時間がかかったり、途中でエラーになることもあるから、本気で使いたいならちょっと物足りないかも。
快適に使うための推奨スペック
Stable Diffusion をしっかり使いこなしたいなら、ここからが本番!
「ストレスなく動かせるライン」のスペックを紹介します。
- GPU:RTX 3060 以上(VRAM 6GB〜12GBがおすすめ)
- CPU:Ryzen 5 第5世代以上 / Intel Core i5 第10世代以上
- メモリ:16GB 以上
- ストレージ:SSD 推奨(読み書き速度がめちゃ重要)
このスペックなら、画像の生成もサクサクで、実用レベルとして安心。
とくにVRAMの容量は安定性とクオリティに直結するから、妥協せずに選びたいところ!
WindowsとMacの対応について
基本的には、Stable Diffusion は Windows 環境が推奨。
Macでも一部ツールや方法で動かすことはできるけど、 GPUの最適化やツールの対応状況が限られてることが多くて、 本格的に使いたいなら Windows のほうが安心ってのが実情です。
とくにローカル環境でしっかり運用したい場合は、Windows + NVIDIA GPU の構成が定番!
Windows と Mac、どちらが Stable Diffusion に向いてる?

普段 Mac を使っている人にとっては、「Stable Diffusion は Mac でも動くの?」って気になるところかもしれません。
結論としては、Mac でも使えるけど、Windows 環境のほうが圧倒的に安定していて選択肢も広いというのが現状です。
Mac の場合
最新の Mac(M1 や M2 チップ搭載)でも Stable Diffusion を動かすことは可能です。
ただし、一部の機能が制限されたり、対応するツールが限られることがあります。
- 基本的には「DiffusionBee」などの専用アプリを使う形
- VRAM の増設は不可(チップ内蔵のため)
- GPU 処理が最適化されていない場合もある
Windows の場合
Windows は Stable Diffusion にもっとも適した環境といえます。
とくに NVIDIA 製の GPU 搭載モデル であれば、ほとんどのツールが問題なく動作します。
- 自作・BTO・中古など、PC の選択肢が豊富
- ツール・モデルもほぼすべてに対応
- GPU のスペック次第で自由にアップグレード可能
画像生成 AI をしっかり活用したいなら、Windows + NVIDIA GPU の構成がおすすめです。
今の自分の PC が対応しているか確認する方法

Stable Diffusion を使ってみたいけど、「自分の PC でちゃんと動くのかな?」と不安な方も多いと思います。
ここでは、無料ツール CPU-Z を使って、PC のスペックを確認する方法をご紹介します。
1. CPU-Z のダウンロードとインストール
以下の公式サイトから、CPU-Z をダウンロードしてインストールします。
https://www.cpuid.com/softwares/cpu-z.html
2. CPU-Z で確認できる項目
- CPU タブ:プロセッサーのモデル名や動作周波数
- Memory タブ:メモリの種類と容量
- Graphics タブ:GPU のモデル名と VRAM 容量
3. Stable Diffusion の推奨スペックと比較
以下のスペックを満たしているか、CPU-Z で確認した情報と照らし合わせてみましょう。
- GPU:NVIDIA 製、VRAM 12GB 以上
- メモリ:16GB 以上
- ストレージ:SSD 512GB 以上(可能であれば 1TB)
これらのスペックを満たしていれば、Stable Diffusion を快適に利用できる可能性が高いです。
もしスペックが不足している場合は、PC のアップグレードや買い替えを検討してみてください。
VRAM が足りないときはどうする?代替案とおすすめモデル

「CPU-Z で確認したら、VRAM が 4GB〜6GB しかなかった…」という場合、Stable Diffusion を快適に使うのはやや難しいかもしれません。
ここでは、PC 環境を改善するための方法や、中古モデルの選び方をご紹介します。
1. デスクトップ PC の場合:GPU をアップグレード
もっとも確実なのは、VRAM 12GB 以上の NVIDIA 製 GPU にアップグレードする方法です。
特に RTX 3060(12GB) は、安定した動作と高いコストパフォーマンスを兼ね備えています。
2. ノート PC の場合:対応スペックの中古モデルを選ぶ
ノート PC は GPU の交換ができないため、最初からスペックを満たす中古ノートを選ぶのが現実的です。
目安となるスペックは以下のとおりです。
- GPU:RTX 3060(モバイル版)または GTX 1660 Ti 以上
- メモリ:16GB 以上
- ストレージ:SSD(512GB 以上推奨)
中古なら 7〜10 万円台でも構成によっては十分対応可能なモデルがあります。
3. 一時的な対応:軽量モデルやクラウドサービスの利用
すぐに買い替えが難しい場合は、軽量な Stable Diffusion モデル(例:v1.4、SD Lite など)を使ったり、
Google Colab のようなクラウドサービスを利用する方法もあります。
ただしクラウドサービスは制限や使い方にやや慣れが必要なため、まずは一時的な手段として活用するのがおすすめです。
GPU の選び方 〜 Stable Diffusion の心臓部

Stable Diffusion を快適に動かすうえで、もっとも重要になるのが GPU(グラフィックボード) です。
画像を生成する際の処理は、ほとんどこのパーツが担っていて、性能によって動作の速さや安定感が大きく変わります。
なかでもチェックしておきたいのが VRAM(ビデオメモリ) の容量です。
これは GPU に内蔵されている専用メモリで、画像を作るときに使用される重要なリソースです。
- VRAM 4GB:最低限動かせるレベル。動作はするが、制限が多め
- VRAM 6〜8GB:実用的なライン。標準的なモデルなら安定動作
- VRAM 12GB以上:高解像度や重めのモデルも快適に処理できる
また、Stable Diffusion は CUDA(クーダ) という NVIDIA 独自の仕組みを使って動作します。
そのため、NVIDIA 製の GPU が必須です。AMD や Intel の内蔵 GPU では、うまく動作しない場合があります。
おすすめ GPU の一例
- RTX 3060(VRAM 12GB):価格と性能のバランスが良く、入門にも最適
- RTX 3070 / 3080:より高性能を求める中〜上級者向け
- GTX 1660 Super(VRAM 6GB):中古 PC に搭載されていることが多く、低予算でも狙える
CPU とメモリはどれくらい必要?

GPU に比べると重要度は少し下がりますが、CPU とメモリも快適に動かすためには大切なパーツです。
特に「画像の保存・管理」「モデルの読み込み」などの場面では、CPU の処理能力やメモリの容量が影響します。
CPU の選び方
CPU は「Intel Core i5 第10世代以降」または「AMD Ryzen 5 第3世代以降」がおすすめです。
あまり古い世代の CPU では、全体の処理速度に影響が出ることがあります。
- Intel: Core i5-10400/i7-10700 など
- AMD: Ryzen 5 3600/Ryzen 7 3700X など
メモリ(RAM)の目安
Stable Diffusion を動かすには、最低でも 16GB はほしいところです。
画像の生成や切り替えをスムーズに行うためには、余裕を持った容量があると安心です。
- 16GB:基本的な使用に対応。入門者にもおすすめ
- 32GB:複数モデルの切り替えや、大きめの出力でも安定しやすい
ストレージは SSD 搭載がマスト!

Stable Diffusion を使う上で、ストレージ(データを保存する場所)も意外と大事なポイントです。
特に画像生成では、出力データやモデルファイルを頻繁に読み書きするため、速度の遅いストレージだとストレスの原因になってしまいます。
おすすめなのは SSD(ソリッドステートドライブ) を搭載した PC。
起動や読み込みがとにかく速く、快適さがまったく違います。
HDD(ハードディスク)しか搭載されていないモデルは、できるだけ避けるのが安心です。
ストレージ容量の目安
- 512GB:入門〜中級者向け。画像保存やモデルの管理に十分
- 1TB:たくさんのモデルを試したい人や、長く使いたい人向け
なお、デスクトップ PC であれば SSD+HDD のデュアル構成もおすすめです。
起動やソフトは SSD、データ保存は HDD に分けると効率よく使えます。
中古 PC でも Stable Diffusion は動く?

「中古でもちゃんと動くの?」って気になる人も多いと思います。
結論から言うと、スペックさえ満たしていれば、中古 PC でも Stable Diffusion をしっかり動かすことは可能です。
むしろ、中古市場には GPU(グラボ)付きで価格が抑えられたコスパの良いモデル がたくさんあります。
ノート PC であれば GTX 1660 Ti や RTX 3060 搭載モデル、
デスクトップなら RTX 2060 以上のモデルを選べば、十分な性能が期待できます。
ただし、「スペックは足りてるように見えるけど、実際は内蔵 GPU(iGPU)しか載ってない…」ということもあるので注意が必要です。
購入前に「GPU の型番」と「VRAM の容量」は必ずチェックするようにしましょう。
どれを選べばいいかわからない場合は、以下のページも参考にしてみてください。
まとめ:スペック選びで失敗しないために

Stable Diffusion を快適に使うには、やっぱり GPU(グラボ) を中心にしたスペック選びが大切です。
とくに中古 PC を選ぶ場合は、「見た目や価格」だけでなく、スペックの中身をしっかりチェックすることがポイントになります。
もしスペックの読み方に不安があるなら、まずは「VRAM が 6GB 以上の NVIDIA GPU 搭載モデル」を探すのがおすすめです。
あとは、メモリ 16GB、SSD 搭載といったバランスが整っていれば、快適に画像生成が楽しめるはず。
逆に、「安かったから」や「なんとなく良さそう」で選んでしまうと、あとから
「VRAM が足りなかった…」「内蔵 GPU しかなかった…」といった失敗につながることもあります。
ぜひ今回のポイントを参考にしながら、自分に合った PC を選んでみてくださいね!

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