はじめに：MiniTool ShadowMaker とは？
パソコンを使っていると、ふと「データのバックアップ、ちゃんと取ってるかな？」と不安になることはありませんか？
突然の故障、OS の不具合、操作ミス…。そんな“もしも”に備えておきたいのがバックアップソフトウェアです。
MiniTool ShadowMaker は、Windows ユーザー向けに作られた初心者でも使いやすいデータバックアップ＆クローン作成ツール。
HDD から SSD への換装や、新しいパソコンに買い替えるときのデータ移行も簡単に行えます。
体験版インストール手順
1. 公式サイトからダウンロード
まずは公式サイトへアクセスします。
トップページにある「無料体験」ボタンをクリックして、インストーラーをダウンロードしましょう。
2. インストール手順
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行します。
ダウンロードファイル名は、「sm-online.exe」 です。
利用規約を確認し、「今すぐインストール」をクリック。
インストール先フォルダは特にこだわりがなければ、そのままでOK。
インストールが完了したら「今すぐ開始」を選択。
「体験版を開く」を選択してプログラムを実行します。
体験版しかないの？と思われた方、ちゃんと無料版があります！
まずは無料版で試したいなら
MiniTool ShadowMakerの公式サイトでは、最初に目に入るのが「無料体験」のボタン。
実はこれは期限付き・機能制限なしの「体験版」。
体験版を試すならこちらからダウンロードしましょう。
ここからは、無料版のダウンロード方法をご紹介します。
無料版のダウンロード方法
最初に表示される無料体験のダウンロードボタンではなく、その下にある「ホームユーザー向け 無料版」リンクをクリック。
移動したページで、「無料ダウンロード」ボタンをクリックします。
ダウンロードされたファイル名が「sm-free-online.exe」になっていることを確認したら、通常通りインストールすればOK。
インストール後の表記の違いに注意
インストール後、アプリのタイトルバーを見るとバージョンによって表記が違っています。
- Minitool ShadowMaker Free 4.6.0 → 無料版
- Minitool ShadowMaker トライアル 4.6.0 → 体験版
- Minitool ShadowMaker ○○○ 4.6.0 → 製品版アクティベート後
実際の画面はこんな感じ👇（スクショ挿入）
体験版を使って“有料版機能”も試してみよう
実は、体験版を使うことで有料版限定の便利な機能も一部体験することができます。
特におすすめなのが…
🔽 「完全・差分バックアップスキーム」
通常の無料版では使えない、差分バックアップを自動的に組み合わせて効率よくデータを守る設定が試せます。
バックアップ時間や容量を節約しつつ、いざという時の復元も簡単にしたい方は、体験版のうちにぜひ試してみてください。
こんな便利機能も！
- イベントに基づく自動バックアップ
（PC起動時やシャットダウン時に自動実行） - ユニバーサル復元機能
（異なるPCへの環境移行対応）
体験版の期間中に、「これは便利かも！」と感じたら、有料版へのアップグレードも検討してみてください。
もちろん、無料版でも基本的なバックアップ＆復元機能は十分に使えます。
私はバックアップは基本的な危機管理だと思うので、まず体験版を試してみて、気に入ったら製品版の購入をおすすめします！購入前にほぼ全部試せるって太っ腹すぎ！！
初期画面の説明
ソフトを起動すると、最初に表示されるのがホーム画面です。
ここから、
- バックアップ
- 同期
- 復元
といった機能をすぐに利用できます。
操作画面はシンプルで、パソコン初心者でも迷わず使える設計になっているので安心ですね。
また、ホーム画面上部の「ツール」タブでは、さらに別の機能が用意されています。
バックアップ・同期・復元とは？
ここで利用できる3つの機能の違いを簡単に解説します。
バックアップ
指定したフォルダやディスクの内容をまとめて保存しておく機能です。
あとからデータを復元したり、パソコンを元の状態に戻したいときに使います。
特に便利なのがスケジュール設定。
あらかじめ設定しておけば、自動で定期的にバックアップを取ることができます。
同期
2つの場所に同じデータを常に揃えておく機能です。
例えば、パソコン内のフォルダと外付けHDDを同期しておけば、どちらにも同じ内容が保たれます。
ただし注意点として、バックアップと違い「過去の状態」を残すことはできません。
「今の状態を常に同じに保つ」だけの機能なので、復元には不向きです。
復元
以前に作成したバックアップデータを元に戻す機能です。
PCの故障やトラブル時に、保存しておいた状態に復元できます。
ツールに含まれている機能
「ツール」タブでは、さらに別の機能が用意されています。
- メディアビルダー … PC起動用のUSBメディアを作成
- ブートメニューを追加 … 起動時に表示されるブートメニューを追加
- 解除 … 接続されているドライブの取り外し
- ディスクのクローン … HDD/SSDを丸ごとコピー
- PXE … ネットワーク経由で複数PCを同時起動
- リモート … 他PCを遠隔操作
- システム高速化 … 不要ファイル削除でPC最適化
これらは、先ほどご紹介したバックアップ・同期・復元を補助する機能が中心です。
特に注目したいのが「メディアビルダー」。
これを使えば、PCが起動できなくなったとき用に、USBメモリなどに“起動ディスク”を作成できます。
必ず１つ作っておきましょう。
ただし、注意点として…
無料版や体験版でもブータブルメディアの作成自体は可能ですが、実際にWinPE環境でバックアップ・復元などの操作を行おうとすると、機能制限がかかる場合があります。
公式サイトにも「有料版購入後にご利用ください」との記載があるため、本格的に「もしもの時に備えておきたい方」は、有料版での利用をおすすめします。
実際に使ってみたバックアップ手順
MiniTool ShadowMaker では、3つの種類のバックアップ方法が用意されています。
それぞれの特徴と違いをわかりやすくまとめてみました。
バックアップの種類と違い
| 種類 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 完全 | ディスクやフォルダの内容を丸ごと保存 | シンプル・確実。容量は大きめ。設定した数だけ保存し、古いものは自動削除。 |
| 増分 | 前回のバックアップから変更があった部分だけ保存 | 保存時間と容量が少なく済む。復元時はすべての増分ファイルが必要。 |
| 差分 | 最初の完全バックアップとの差分を保存 | 復元が簡単で早い。必要なのは完全バックアップと最新の差分だけ。容量は増分より多め。 |
復元時の違いは？
| バックアップ種類 | 復元時に必要なファイル | 復元の手間・スピード |
|---|---|---|
| 完全 | その時点の完全バックアップ1つ | 簡単・早い |
| 増分 | 完全バックアップ1つ＋すべての増分 | 少し手間・読み込み多め |
| 差分 | 完全バックアップ1つ＋最新の差分1つ | 簡単・復元が早い |
どれを選べばいい？
- とにかく簡単・安心したい人 → 完全バックアップ
- 毎回フルで保存。HDDに余裕があるならこれでもOK。
- 容量を節約したい人 → 増分バックアップ
- 毎回変更があったところだけ保存。保存時間・容量が抑えられる。
- ただし復元時はすべての増分データが必要。
- 復元を簡単・素早く済ませたい人 → 差分バックアップ
- 完全バックアップ＋最新の差分1つだけで復元できる。
- 容量は増分より多め。
- 体験・有料版のみ。
おすすめの使い方
まず最初に完全バックアップを1回行いましょう。
その後は、増分バックアップか差分バックアップをスケジュール設定しておけば、自動で定期的に最新の状態が保存され、容量も節約できます。
バックアップの手順
画面上部の「バックアップ」タブを開きます。
保存元「ソース」をクリックし、バックアップしたいフォルダやディスクを選択。
次に「バックアップ先」を指定。外付けHDDやUSBメモリなどがおすすめ。
最後にタスク名を設定して「今すぐバックアップ」をクリックすれば開始。
スケジュールバックアップの設定
バックアップ画面右下の「スケジュール設定」から、自動バックアップの設定ができます。
- 毎日・毎週・毎月など細かくスケジュール設定OK。
- 増分バックアップや差分バックアップを自動化しておけば、忘れる心配ナシ！
OS クローン機能で HDD→SSD 換装する方法
パソコンの動作が遅く感じる場合、有効なのが HDD から SSD への換装です。
MiniTool ShadowMaker には、こうした作業に便利な OS クローン機能が搭載されています。
この機能を使えば、現在使用中の HDD の内容をそのまま SSD へコピーし、環境を引き継ぐことが可能ですよ。
小さい SSD でもクローンできる？
「元の HDD より小さい SSD でもクローンできるの？」と心配される方も多いかもしれません。
実は、MiniTool 公式でも「使用容量がクローン先に収まる場合は小容量 SSD でも OK」と明言されています。
ShadowMaker は、元ディスクの使用容量がクローン先 SSD の容量に収まっていれば、自動でパーティションサイズを調整し、問題なくクローン可能です。
ただし、あまりにもギリギリなサイズの場合は、余裕を持った容量のSSDを用意した方が良いでしょう。
HDD、SSD の空き容量は、システムのパフォーマンスに影響を及ぼします。容量ギリギリになったスマホの動作が遅いのを体験したことがあれば、イメージしやすいと思います。
クローン手順
上部メニューから「ツール」を選び、「ディスクのクローン」をクリック。
ソースディスク（コピー元の HDD）を選択。
左下のオプションボタンをクリックするとクローンのオプションが選べます（デフォルトのままでOK）。
ターゲットディスク（コピー先の SSD）を指定。
設定内容を確認し、「開始」をクリック。
手順はシンプルで、初めてでも迷いにくい設計になっています。
「複製する場合、どちらのアプリを使えばいいのか迷っている…」
そんな方のために、MiniTool ShadowMaker と Partition Wizard の違いを詳しくまとめました。
SSD換装に必要な道具と接続方法
クローン操作自体はとても簡単ですが、作業前にもう1つ大事なこと、それが「SSDをパソコンにどう接続するか」です。
特にノートパソコンでは、HDD/SSDのスロットが1つしかないことが多く、クローン作業中に「元のHDD」と「新しいSSD」を同時に接続するには、外部接続が必要になります。
🔧 よく使われる接続方法（2.5インチ SATA SSDの場合）
- 外付けケース（SATA to USB）
→ SSDをケースに入れて、USBでPCに接続
→ 換装後も外付けストレージとして再利用OK - SATA to USB 変換ケーブル
→ SSDをケーブルだけでPCに接続（簡単＆省スペース）
💡【SATA SSDにおすすめの接続ケーブル】
UGREENの「SATA USB変換ケーブル」は、2.5インチのSSDやHDDを直接USB-Cで接続できる便利アイテム。UASP対応で転送速度も高速、接続するだけですぐ使えるので、クローン作業にぴったりです。
ポチップ💡【定番のSATA SSDを選ぶならこれ！】
クローン用に2.5インチSSDを探しているなら、Crucial BX500（1TB）が安心。価格も手ごろで、読み書きの速度・安定性も十分。ノートPCのSSD換装にもぴったりな、初めてのSSDにおすすめの1台です。
ポチップ🧩 M.2 SATA SSD（2242/2280など）の場合は？
M.2タイプのSSDを使っている方は、必ず対応ケースを確認してください。
- M.2 SSDには2種類ある：
- M.2 SATA（NGFF） ✅ ← ShadowMakerでのクローンOK
- M.2 NVMe（PCIe） ❌ ← 接続方式が異なり、非対応なケースも多い
💡【M.2 SSDを接続するならこれがおすすめ！】
「UGREEN M.2 SSD 外付けケース」は、SATA・NVMeどちらのM.2にも対応しており、SSDのサイズも2230〜2280まで幅広くサポート。USB-C & USB-A両対応のケーブルが付属していて、どんなPCでもすぐに接続可能です。
ポチップ💡【おすすめのNVMe SSD】
クローン用SSDとして選ぶなら、Crucial P3 Plus（1TB）もおすすめ。最大5000MB/sの高速転送＆5年保証付きで、信頼性・コスパ・速度すべて高水準！
ポチップSSD選びのワンポイント
「元のHDDより少し小さいSSD」でも、使用容量が収まればクローン可能！
ただし、あまりにギリギリの容量だとパフォーマンスが低下することもあるので、
少し余裕のあるサイズを選ぶのがおすすめです。
無料版と有料版の違い
MiniTool ShadowMaker では、無料版と有料版で利用できる機能に違いがあります。
実際のアプリ内でも、こんな比較表が表示されます👇
▶ より詳しい製品機能比較は、公式サイト「MiniTool® ShadowMaker バージョン別機能比較」を御覧ください。
無料版で利用できる主な機能
- フルバックアップ
- 増分バックアップ
- スケジュールバックアップ
- OSクローン機能
基本的なデータバックアップやクローン作成に関しては、無料版でも十分な機能が備わっています。
有料版で追加される機能
- 差分バックアップ
- バックアップデータの暗号化
- Universal Restore（異なるPCへの復元機能）
- 優先サポート対応
- WinPE環境での操作対応（バックアップ・復元・クローンなど）
より高度な環境移行やセキュリティ対策を行いたい場合、有料版が適しています。
機能比較表を見ると「❌多すぎ！」と感じた方へ
MiniTool ShadowMaker の機能比較表を見ると、特に「WinPE で○○」と書かれた項目にたくさん❌が並んでいて、驚いた方も多いかもしれません。
WinPE とは？
WinPE（Windows Preinstallation Environment）は、Windows が通常起動できない時に、USB メモリなどから PC を立ち上げて操作できる“軽量版 Windows ”です。
実は、通常は必要ない場面が多い
普段パソコンが正常に起動できている場合は、無料版で提供されている通常のバックアップ・復元機能で十分対応できます。
では、有料版が必要になるのはどんなとき？
- 「PCが起動できなくなった場合でも確実に復元したい」
- 「異なるPCに環境を移行したい（Universal Restore）」
- 「より強固なバックアップ体制を整えたい」
こういった場合は、有料版で WinPE 機能や高度なオプションを活用することで、さらに安心感を得られます。
まずは無料版または体験版で基本機能を試してみて、自分の用途に合うか確認してみてください。
必要に応じて有料版を検討するのがおすすめです！
よくあるトラブル Q&A
バックアップが途中で止まるのはなぜ？
保存先の容量不足が原因のことが多いです。
外付け HDD や SSD の空き容量を確認し、必要に応じて不要なデータを整理しましょう。
また、USB 接続が不安定な場合もあるため、ポートを変更するのも一つの方法です。
クローン作成後に PC が起動しない…
BIOS の起動順序設定が正しくない可能性があります。
新しい SSD が優先されているか確認し、必要に応じて設定を変更しましょう。
また、SSD の接続が正しく行われているか物理的な確認も忘れずに。
無料版で復元はできる？
はい、無料版でもバックアップデータの復元は可能です。
ただし、異なる PC 環境での復元（Universal Restore）は有料版の機能になります。
スケジュールバックアップはどの頻度がおすすめ？
データの更新頻度にもよりますが、
- 日々ファイル更新が多い方 → 毎日
- 通常使用の方 → 週1回程度
が目安です。自動化しておくことで、バックアップ忘れを防げます。
Partition Wizard でもOSクローンできますか？
「どちらを使えばいいのか迷っている…」
そんな方のために、MiniTool ShadowMaker と Partition Wizard の違いをこちらの記事で詳しくまとめました。
まとめ
MiniTool ShadowMaker は、Windows ユーザー向けのわかりやすいバックアップソフトウェアです。
フルバックアップや増分バックアップ、OS クローンといった基本機能は無料版でも十分に活用可能。
特に、パソコン初心者の方や、HDD から SSD へ換装を考えている方には、操作が直感的で扱いやすいのが魅力です。
さらに、より高度なデータ保護や復元機能を求める場合は、有料版へのアップグレードを検討しても良いでしょう。
「万が一」に備えて、まずはデータバックアップを始めてみませんか？
公式サイトから無料でダウンロードできます。
➡ MiniTool ShadowMaker 公式サイトはこちら
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