
在宅ワーク中に Zoom の音声が途切れたり、YouTube が途中で止まったり…。
さらに、オンラインゲームで動きがカクついたりラグが発生したりすることも。
「なんだかネットが遅い気がするな…」と感じたことはありませんか?
その原因、もしかすると ご自宅のネット回線の速度や環境 にあるかもしれません。
この記事では、
- ネットが遅く感じるときのチェックポイント
- 今すぐできる改善方法
- それでも解決しないときの見直し案
をやさしく・わかりやすく解説していきます。
快適なネット環境を手に入れて、ストレスなく動画や仕事を楽しみましょう。
ネットスピードを今すぐチェックする方法

ネットが遅いと感じたときは、まず現在の回線速度を確認することが大切です。以下のような無料サービスで簡単に測定できます。
- Speedtest.net
- Fast.com
- USEN GATE 02 スピードテスト
- Google 検索で「インターネット速度テスト」と入力
測定の手順はとてもシンプルです。
- サイトにアクセスする
- 「開始」や「GO」ボタンをクリックする
- 数秒待つと結果が表示されます
主に表示される数値は以下のとおりです。
- Download(下り):動画視聴やページ読み込みの速さ
- Upload(上り):ファイル送信や Zoom の音声送信など
- Ping(ピング):操作への反応速度。数値が小さいほど快適(50ms 以下が理想)
なお、同じ時間に複数のサイトで測定した場合でも、表示される速度に差が出ることがあります。
これは測定に使われるサーバーや方式が異なるためで、大きな目安として考えるようにしましょう。
極端に遅い数値が出た場合は、時間帯を変えて再度測定してみるのもおすすめです。
時間帯による速度の違い:実測結果の比較

同じ回線でも、時間帯によって速度に差が出ることがあります。
以下は筆者が自宅で測定した結果です(LANケーブル接続)。
測定時間 | Download(下り) | Upload(上り) | Ping |
---|---|---|---|
早朝(5時ごろ) | 596 Mbps | 431 Mbps | 9 ms |
日中(12時ごろ) | 400 Mbps | 350 Mbps | 11 ms |
夜間(20時ごろ) | 146 Mbps | 128 Mbps | 22 ms |
このように、時間帯によって通信速度に差があることが分かります。
とくに夜間は多くの人が同時にネットを使うため、速度が下がりやすくなります。
測定結果を比較する際は、できれば複数の時間帯でチェックしてみるのがおすすめです。
なお、今回測定に使用したのは筆者宅の回線(docomo光)で、この記事で紹介している回線とは異なります。
ただし、回線の混雑状況や環境による影響はどのサービスでも起こり得るため、あくまでひとつの参考データとしてご覧ください。
もし今の回線で速度に不満がある場合は、この記事で紹介している回線への乗り換えも検討してみてください。
スピード基準と遅いのボーダーライン
測定結果が出たら、「自分の回線が遅いのかどうか」を判断する必要があります。以下は、用途ごとの目安です。
使用用途 | ダウンロード速度 | アップロード速度 | Ping の目安 |
---|---|---|---|
SNS・ウェブ閲覧 | 1〜10 Mbps | 1〜5 Mbps | 〜100 ms |
YouTube 視聴 | 5〜20 Mbps | 1〜5 Mbps | 〜100 ms |
Zoom 会議 | 10〜30 Mbps | 5〜10 Mbps | 〜50 ms |
オンラインゲーム | 30 Mbps 以上 | 10 Mbps 以上 | 30 ms 以下が理想 |
特に Ping(ピング) の数値が大きいと、操作の反応が遅れたり、映像や音声がカクついたりといった「ラグ」が発生しやすくなります。
用途に応じて、「十分な速度が出ているか?」をこの表で確認してみてください。
Wi-Fi 自体のスピードを測る方法は?

いままで紹介してきた速度テストは、すべて「自宅からインターネットへの通信速度(回線速度)」を測るものでした。
でも、「Wi-Fi 自体が遅いのかも…?」と感じている人は、ルーターから自分のデバイスまでの通信速度もチェックしてみるとよいでしょう。
スマホで測定する方法
- WiFi SweetSpots(iOS / Android)
家の中を移動しながらリアルタイムでWi-Fiの速度を測れるアプリです。 - WiFi Analyzer(Android)
周囲の電波状況やチャンネル干渉をチェックでき、スピードの参考にもなります。 - その他
利用しているルーターのメーカーが用意してくれている専用アプリなど。
PCで測定する方法(ローカル通信)
- LAN Speed Test(Windows)
家の中のネットワーク上にあるフォルダに対してファイルを送信し、Wi-Fiの実効速度を測定できます。 - 共有フォルダ間でファイルを転送して測る
実際に 1GB などの大きめのファイルをコピーし、かかった時間から速度を計算する方法です。
速度の計算式(目安)
速度(Mbps)=(ファイルサイズ MB × 8)÷ 秒数
たとえば、1GB(=1024MB)のファイルを 40 秒で転送できた場合、約 204.8 Mbps という結果になります。
Wi-Fi が原因で速度が出ていない場合は、ルーターの設置場所や規格(2.4GHz / 5GHz)なども見直してみましょう。
Wi-Fi と LAN、有線と無線ってどれくらい違うの?

速度テストをしてみて、「あれ? Wi-Fi なのに意外と速い?」と感じた方もいるかもしれません。
じつは、最近の Wi-Fi(とくに Wi-Fi 6 対応機器)では、有線接続と大きな差が出ないこともあります。
理論上の最大速度の比較
通信方法 | 理論上の最大速度 | 実際の目安速度 |
---|---|---|
LAN(有線) | 1000 Mbps(1Gbps) | 800〜950 Mbps |
Wi-Fi 5(11ac) | 最大 867〜1300 Mbps | 300〜600 Mbps |
Wi-Fi 6(11ax) | 最大 2400 Mbps〜 | 600〜900 Mbps |
実際の違いは、環境次第
- ルーターと端末の距離:近いほど速くて安定
- 壁や床の有無:遮蔽物があると速度ダウン
- Wi-Fi規格:古いルーターでは速度が出にくい
- 利用者の数:同時接続が多いと遅くなりがち
つまり、「Wi-Fi でも速いこともあるし、遅いこともある」というのが正直なところです。
実際に使っている機器や環境によって変わるため、「これくらいが普通」というのは一概に言えません。
そのため、まずは有線と無線の両方で測定して比べてみるのがおすすめです。
ネットが遅いときにチェックするポイント
測定結果が遅かった場合、原因を特定することで改善策が見えてきます。以下のようなポイントを順番に確認してみましょう。
- ルーターとの距離:
壁や床を隔てると電波が弱くなり、速度が落ちやすくなります。 - 同時接続している端末の数:
家族全員が同時に使っている時間帯は、回線が混雑して遅く感じることがあります。 - 古いルーターを使用している:
5年以上前の機種は、通信規格が古くて速度が出にくいことがあります。 - Wi-Fi と有線の違い:
Wi-Fi は便利ですが、環境によっては有線接続の方が安定するケースもあります。
これらを一つずつ見直してみることで、スピードが改善する可能性があります。
ネット速度を改善するための簡単な方法

速度が遅いと感じたときは、以下のような方法を試すことで改善できる場合があります。どれも専門的な知識は不要なので、すぐに取り組めます。
- ルーターを再起動する:
一時的な不具合をリセットできることがあります。 - ルーターの設置場所を見直す:
壁から離して、部屋の中央付近に置くと電波が届きやすくなります。 - 2.4GHz から 5GHz の Wi-Fi に切り替える:
5GHz 帯の方が速度が速いことがあります(ただし範囲は狭めです)。 - LAN ケーブルを使って接続する:
Wi-Fi よりも安定した通信が可能になります。
これらの方法は、特別な機材がなくてもすぐに試せるのがメリットです。まずは身近なところから改善を始めてみましょう。
LANケーブルでつないでも遅い場合のチェックポイント
Wi-Fi ではなく、有線の LAN ケーブルで接続しているのに速度が遅い場合は、以下のような原因が考えられます。
- LANケーブルの規格が古い:
カテゴリー 5(Cat5)などの古いケーブルは最大 100Mbps までしか対応していません。最新の光回線を活かすには、Cat5e や Cat6 以上のケーブルがおすすめです。 - 接続しているLANポートの仕様:
ルーターやパソコン側のLANポートが 100Mbps までしか対応していない場合、それ以上の速度は出ません。 - 中継機やスイッチングハブがボトルネックになっている:
間に古いネットワーク機器が挟まっていると、そこが原因で速度が落ちることがあります。 - パソコン側の通信設定やドライバーの不具合:
NIC(ネットワークインターフェースカード)の設定や、ドライバーが古いことも原因になり得ます。
ネットが遅いときの解決ステップ
ネット速度が遅いと感じた場合、やみくもに対処するのではなく、以下のような順番で原因を切り分けていくと、スムーズに解決に近づけます。 以下の図に沿って、段階的にチェックしていきましょう。

ステップごとのポイント解説
- まずは有線で速度を測る
Wi-Fi 環境は不安定になりやすいため、可能であればパソコンを LAN ケーブルでルーターに直結し、スピードテストを行います。 - スピードが出ていなければ、ルーター・ハブ・LAN ケーブルを確認
ケーブルの規格やルーターの仕様、中継機などがボトルネックになっていないかを確認します。 - それでも遅い場合は、パソコン側の問題をチェック
他の端末では速度が出ているのに特定の PC だけ遅い場合は、通信設定やドライバーに原因がある可能性があります。 - すべて問題がなければ、回線そのものを見直す
上記をすべて確認しても改善しない場合、契約中の回線の速度や混雑状況に問題がある可能性があります。
この順番で原因を切り分けることで、無駄な入れ替えや誤った対処を防ぎ、より確実に問題を解決できます。
いろいろ試しても改善しないときは、回線の見直しも検討しよう

ルーターの位置やWi-Fiの設定を見直しても速度が改善しない場合、使っているインターネット回線そのものに原因がある可能性もあります。
とくに以下のような状況が当てはまる場合は、回線の見直しを検討してみるのも一つの方法です。
- 契約してから5年以上経っている
- プランが古く、通信速度に制限がある
- 通信速度が安定せず、時間帯によって差がある
最近では、料金もお手頃で速度や安定性に優れた光回線サービスも増えてきています。以下のような選択肢があります。
各回線の特徴や料金については、以下の記事でくわしく比較していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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