中古パソコンを購入する際に迷うポイントのひとつが「メモリ容量」です。8GBと16GBのどちらが自分の用途に合っているのか、そして価格差に見合った性能が得られるのかは、選択時に大きな影響を及ぼします。
この記事では、8GBと16GBのメモリがパフォーマンスにどのように影響するかを解説し、それぞれのメリット・デメリットを比較して、最適な中古パソコン選びをサポートします。
予算が許すなら同じ機種でもメモリの多い方をおすすめ。それくらいメモリの役割は重要なのです。
メモリ容量の基本的な違い
- メモリ8GB:
- 標準的な用途には十分な容量であり、軽いマルチタスクや日常的な操作に対応できます。たとえば、ブラウザで5〜10個程度のタブを開きながら、WordやExcelでの作業を行っても、スムーズに動作することが多いです。ただし、よりメモリを消費するアプリを複数同時に開くと、処理が遅くなることがあります。
- メモリ16GB:
- 重めのマルチタスクやメモリ消費の大きいアプリを使う場合に最適です。動画編集ソフトや高度なデータ分析ツールを使う場合にも、快適に動作しやすくなります。たとえば、Photoshopで高解像度画像を扱いつつ、ブラウザやOfficeアプリを同時に開いても、処理速度の低下を感じにくいでしょう。
メモリ容量が影響するポイント
- 起動速度:
- 16GBのメモリを備えたPCは、OSやアプリを余裕を持って起動できるため、起動時間が短縮されます。8GBでも問題なく起動できますが、大きなデータを処理するソフトの立ち上がりには差が出ることがあります。
- マルチタスク処理:
- 16GBのPCでは、同時に複数のアプリやブラウザタブを開いても、パフォーマンスに余裕が生まれます。8GBの場合、メモリ負荷が増えるとアプリの切り替えが遅れる可能性があるため、作業が多くなるほど16GBが優位です。
- 作業のスムーズさ:
- メモリが多いほど動作に余裕ができ、アプリやファイルを扱う作業が途切れにくくなります。たとえば、大容量の画像編集や動画再生などを頻繁に行う場合は、16GBのほうがスムーズです。8GBの場合は、複数の処理を行うと若干の動作遅延が生じやすくなります。
メモリは一時的に作業内容を保管する場所。たとえ16GBでも、タスクバーにアプリが常駐させ、同時に複数のアプリを起動すればあっという間になくなります。
用途別の推奨メモリ容量
中古パソコンを買う相談を受ける時に、必ず用途は伺います。これしかしない、と言ってくれる方はPCが選択しやいです。
基本的な用途
(インターネット閲覧、動画視聴、文書作成)
- 推奨メモリ:8GB
日常的な利用には8GBで十分です。ブラウザのタブを5〜10個開きつつ、YouTubeなどで動画を再生したり、WordやExcelで簡単な文書作成を行ったりしても、快適に操作できます。メールチェックやSNS利用、軽い画像編集などもスムーズに行えるため、標準的な作業が多いユーザーには8GBがおすすめです。
ビジネス用途や軽めのマルチタスク
(Excelの集計作業、データ分析、複数アプリの同時利用)
- 推奨メモリ:16GB
ビジネス用途やデータ集計を多く行う場合は16GBが安心です。例えば、Excelでの大規模なデータ処理やPowerPointでのプレゼン資料作成を行いながら、ブラウザでリサーチ作業を行う場合、8GBでは少し処理が重く感じられることもあります。メモリ16GBがあれば、複数のアプリケーションを同時に開いても安定したパフォーマンスが得られ、効率よく業務を進められます。
クリエイティブ作業やゲーミング
(画像編集、動画編集、3Dゲーム)
- 推奨メモリ:16GB
PhotoshopやIllustratorでの高解像度画像編集や、Premiere Proを使った動画編集などの作業には16GBが適しています。また、3Dグラフィックスを使用するゲームやFPSゲームでは、ゲームの描画処理が複雑になるため、16GB以上のメモリがあるとフレームレートが安定し、快適な操作が可能です。8GBでは一部の重い作業やゲームでパフォーマンスが低下する可能性があるため、クリエイティブ用途やゲーミングには16GBを推奨します。
Wordで文章作成するだけ、Excelで表計算するだけ。業務によっては利用するアプリを限定して運用されているところもあります。本当に使い方次第、なのです。例えば、ブログをこれから始めたい方向けには8GBの中古PCでもいいけど、余裕があるなら16GBを間違いなく勧めます。こちらの記事「ブログ運営にぴったり!中古ノートPCの選び方【コスパ重視】」を御覧ください。
メリットとデメリット
8GBのメリットとデメリット
- メリット
- 低価格:予算を抑えやすい。
- コストパフォーマンスが高い:基本的な作業には十分なメモリ容量。
- デメリット
- 将来的なスペック不足の可能性:年々増えるメモリ要求に追いつけない可能性がある。
- 制限される用途:ゲームや動画編集など、重い作業には不向き。
16GBのメリットとデメリット
- メリット
- 長期的な安心感:多くの用途に対応できるため、長期間使用可能。
- 高いパフォーマンス:負荷の大きい作業や、メモリ消費の激しいアプリも快適に動作。
- デメリット
- 価格がやや高め:中古PCでも16GB搭載モデルは割高になる。
- 選択肢が限られる:中古市場では16GB搭載PCが少ないことも。
実はメモリ16GBの中古PCって多くないです。パソコンを買う時にメモリーを追加すると数万円高くなるので、エントリーモデルをそのまま買ってしまう方が多いからだと思います。逆説的ですが、8GBは思ったより使えない(使えなく時期が早くなる)から多い、とも言えなくもない。
将来の拡張性と考慮点
中古パソコン選びの際に、将来の拡張性も重要なポイントです。現在8GBのメモリ容量で十分な場合でも、後々16GBやそれ以上のメモリが必要になることが予想される場合は、増設できるPCかどうかを確認しておくと安心です。
増設手順と対応方法
自分でメモリを増設するのが不安な場合は、購入時にメモリ増設サービスを提供しているショップを選ぶのも一つの手です。また、購入後にパソコン修理店などで増設を依頼することも可能ですが、メーカー保証がなくなるケースもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
メモリスロットの確認
一部のノートパソコンや小型PCは、メモリが基板に固定されているため、後から増設できない機種もあります。増設可能なPCを選ぶ場合、空きスロットの有無や、最大搭載可能なメモリ容量も併せてチェックしておきましょう。デスクトップPCは一般的に増設しやすい構造ですが、ノートPCは機種によって異なります。
※AppleのMacBookシリーズはメモリ増設できません。またMシリーズのCPUを搭載したMacも購入時以外は増設不可です。
コスト面の検討
中古PCの価格に加えて、メモリの追加購入費用も考慮しておくと予算が組みやすくなります。メモリの増設により、処理性能がアップし、PCの寿命が延びることもあるため、長期的に見れば追加コスト以上の価値が得られることも多いです。
▼デスクトップのメモリの価格。32GBでもこの価格!
▼ノートブックPCのメモリ価格。8GBの1枚だけだとさらに安い。
ノートPCがメモリ増設に対応している場合、本体裏面からアクセスできるものが多いので増設しやすいです。そして、所有しているノートPCのメモリ増設方法を検索するとおそらく仕様書、うまくいけばYoutubeの動画を見つけることができますので、自分でも作業することができます。冬場は静電気に注意しましょう!
結論
8GBと16GBのどちらを選ぶべきかは、用途と予算次第です。
日常作業やブラウジング中心なら8GBで十分なパフォーマンスが得られますが、業務やクリエイティブ用途、ゲームを含む作業を快適に行いたい場合には16GBを選ぶと良いでしょう。
自分の使用シーンに合わせて最適なメモリ容量を選び、快適なPCライフを実現しましょう。
3万円以下の中古PCが人気ですが、ほぼすべてが8GBの中古PCになります。5万以下で訳ありまたは低ランクでちらほら、5万以上で商品数が増えている感じがします。
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